学びの宝庫=鉄道模型
鉄道模型は学びの宝庫です!
鉄道模型趣味の究極の目標は、レイアウト(ジオラマ)を製作して好きな列車を走らせることにあります。
リアルでストーリー性あふれる魅力的なレイアウトを製作するためには、鉄道模型に関する基本的な知識や技能(鉄道に関する一般的な知識、車両の構造と走行の仕組み、修理・メンテナンスの技術、組み立て・改造・塗装の技術など)だけでなく、土木・建築・電気・木工作・数学・地学など知識や、地理・歴史・経済・公共政策など関する知識、さらにはアーティスティックなセンスまでもが要求されます。
けれども、誰もがこれら全てを兼ね備えている必要はありません。遊びながら常に学び調べ考え続ければ良いのです。レイアウト製作の過程で、お友達やご家族の力を借りたり、ご自身の力をお友達やご家族に貸したりすれば、それもまたお互いにとってかけがえのない経験となります。
それゆえ、古くから「キング・オブ・ホビー」と称されている鉄道模型の世界では、いわゆる「鉄道ファン」でなくとも、様々な分野に幅広く興味・関心を抱くような人であれば、誰でも大いに歓迎されます。
楽しみ方は無限大、得られる知識や技術も無限大です!まさに「学びの宝庫」である鉄道模型のレイアウト製作を、東苗穂札幌快晴塾『丘珠ベース』では“最も重要な教育活動”の一つに位置付けています。
※鉄道模型レイアウトの製作・販売は休止しております。
※希望する生徒には製作方法等を丁寧に指導しています。
ホビーショップタムタム札幌店 実演ジオラマ体験会
(2023/11/25-26)
秋の三笠鉄道村まつり 2023
(2023/10/07-09)
さとらんど収穫祭 2023
(2023/09/16-18)
北海道鉄道サミット 2022 in 滝野すずらん公園
(2022/10/01-02)
10/1(土)、2(日)の二日間、国営滝野すずらん丘陵公園におきまして、『北海道鉄道サミット2022 in 滝野』が開催されました。当塾は、前回(2019年 ガトーキングダムサッポロ)出展したモジュールレイアウト10点に、今回新たに製作した6点のレイアウトを加え、3,000mm×3,600mmの大規模なNゲージレイアウトを展示。長編成列車の運転をダイナミックに披露しました!
コロナ禍の影響で、11月にガトーキングダムサッポロで開催予定のサミットが中止となり、代わりに“ミニ”と称して滝野で開催されましたが、フタを開けてみれば会場はたくさんの子ども達で大賑わい。あまりにも多くの元気なチビッコ達が集まったことで、レイアウトの一部がダメージを受けたり、列車が脱線したり…と、現場はちょっと(かなり?)混乱してしまいましたが、それだけ注目の度合いが大きいイベントだったということでしょう。主催者の予想を上回る大盛況となり、来年は滝野とガトキンのダブル開催となる可能性も出ています。もちろん、次回も当塾は出展させて頂く予定です。
今回のサミット出展にあたり、素晴らしい作品を製作してくれた塾生諸君と、それを温かく見守りご支援を下さった保護者の皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
◆中2クラス7名チームによる新作『Polco Rosso & Fio Piccolo』
アドリア海にかかる鉄橋を渡る キハ183系 特急おおぞら
◆小6クラス2名&保護者チームによる新作『Dynamite / 夜の丘珠ベース』
Runway “34R” では、2台のスカイラインGT-Rが速さを競い合う。
◆小5クラス3名チームによる新作『スプラトゥーン』
実は、来場者(チビッコ達)からの反響が最も大きかったのはコレです!
主催者の嶋田さんからお借りしたネオンサイン。
奥にはHAC小林機長の白バイコレクションがズラリと並ぶ。
◆オカンによる新作『おもちゃがいっぱい カムくんの部屋』
列車は“名人”(=石橋さん)が製作したリアルなコーナーを曲がり、2019年の“旧作街道”へ。
前回のサミットでは最も反響のあった『銀河鉄道999』
たぶれっと工房さんのキット(組み立てサンプル)“幻のキハ285系”が快走する!
これには多くの鉄道ファンが「カッコいい!」と感激していました。
実車は開発中止となり、本線デビューすることなく苗穂工場で解体された悲運な車両です。
ジュラ紀からワンピースの世界へ。
33年前に僕の両親が買ってくれた485系「スーパー雷鳥」も絶好調!
きちんとメンテさえすれば、鉄道模型は“一生モノ”なのです。
真夏のビーチからポルコロッソトンネルを覗くと、
シロクニの引く急行ニセコ号がアドリア海を渡って来た。
そして翼は時代を越える―。
HAC小林機長によるジャンボ(1/100)が主役の空港ジオラマです。
◆今野の姪(小1)が作った『恐竜のいる駅』
“おかやん”と一緒に作りました。樹木の幹は紙粘土で、葉は紙を丁寧に切って作られています。
この駅で降りた人はみんな、恐竜の………になっちゃうんだって(怖)
今野が苦し紛れに作った『滝ノ上公園の紅葉』を行く、名鉄の北アルプス号。左手へ分岐する線路は、レイアウト内部にある車両基地につながっています。苦し紛れに作ったにも関わらず、トンネルから出てくる列車にカメラを向けるチビッコ達が集まってくれたのは、“狙い”が当たってちょっとうれしかったなぁ~(笑)
◆名人=石橋さんによる新作『昼下がりの賑わい』
多くの人々で賑わう昭和の商店街を細密に描いた作品です。思わず溜め息が漏れてしまうほどの名作!それなのに、バタバタしていてあまり写真を撮れなかったのが悔やまれます…
手前:梅沢自動車工業の裏には、“道楽息子”のオモチャ車が…
右奥:配備されたばかりの新しい消防車を見に来た子ども達
商店街のある高台からは、石橋さんの前作『旧産鉱地の昼下がり』を見下ろすことができます。トンネルを出た列車は、前作の『にゃんこ駅』と『ぐでたま駅』を通過し、『ハワイアンビーチ』で左へターンして、レイアウトの全区間を一周します。
レイアウト全景
会場の外では、当塾卒業生(現在は大学生・社会人)とその友人達によるブリトーのテント販売が行われました。店主は、子どもの頃から料理が得意で、当塾に在籍していた当時、僕にすいぶんと美味しいものを食べさせてくれた男の子です。レジに立つのは、当時は僕と何度も大ゲンカしたのに(笑)、今でも時々お酒を持って遊びに来てくれる女の子です。
完売を祝して記念写真を。心地よい疲れと達成感…みんないい顔してるね!僕は全4種のブリトーを食べました。試作品から大きく進歩していて、会場を訪れた塾生や保護者の皆様からも「美味しい」と好評でした。またいつか店を出してくれないかなぁ~
鉄道サミットに向けて、子ども達は様々な工夫を重ねながらレイアウトを製作してきました。子どもの意外な才能やセンスが垣間見えたり、それぞれの得意分野を活かした役割分担で互いに“出番”を創ろうとする姿勢が見えたりと、みんなの著しい成長に驚かされる毎日でした。
作り手の楽しそうな姿と、会場で作品を観た人々のよろこぶ顔をたくさん見ることができました。
2回目のサミットを終えて、人と人とをつなぐ鉄道模型という趣味を35年間ブレずにずっと続けてきて本当に良かったと、あらためて実感しています。35年前の夏にトミックスの『基本セット2』を初めて買ってくれた天国のオトンと、いつも懲りずに僕の趣味に付き合ってくれるオカンにも感謝です。
ご来場頂き誠にありがとうございました。次回も是非ご期待下さい!!!
会場内の掘り出しもの市で『基本セット2』と再会した今野と、2日間ずっと列車の運転を手伝ってくれた小6生。彼は約30年モノのクモヤ193と出会ってしまい、とうとう鉄道模型の世界に足を踏み入れてしまったのでした。教育者として、重い責任を痛感しております…
当塾の小6生が購入したクモヤと、僕が26年前に購入したクモヤ。
一緒に元気よく走りました!いやぁ~鉄道模型って、本当にいいもんですねぇ~
◆丘珠ベースの教室にレイアウトが!
(2020/01/03)
※2020年12月に解体→現在はご覧いただけません。
教室のテーブル配置を会議室形式(カタカナのロの字型)にして、その内側に沿って一周するNゲージの線路を敷設し、シーナリーを付けてレイアウトを製作しました。上の写真は教卓の手元側からの眺めです。列車後方側(画面奥)に生徒用の席が4つあります。左手前に見える緑色の丸椅子は、講師が中に入り、生徒各自の手元(計算方法など)を注意深く見ながらキメ細かく指導する際などに使用します。
教室の最後列の席からの眺めです。こちらは秋の風景を再現しています。わらぶき農家にはLEDを組み込んであり、教室の照明を落としてスイッチを入れると、あたたかい灯りが漏れるようになっています。現在は主に中3クラスと小5クラスの女子生徒がこの席を気に入っており、男子生徒は座ることを許されずにいます(笑)。
こちらは最高列右側の席から見た眺めです。画面左が本線側、画面右が留置線のエンド側となります。特急「ひばり」の右奥にはさらに2つの席があり、最も教卓に近い席にはパワーパック(コントローラー)が設置されているため、休み時間には列車の運転を楽しむことができます。残念ながら今のところ鉄道に興味のある子がいないので、生徒により運行される列車はありません…
駅のホームや倉庫などの建物、ミニカーなどのアクセサリー、たくさんの人形が置かれています。あくまでもテーブルの縁を少しだけ占有している小規模なレイアウトですが、そこには小さなストーリーがたくさん詰まっています。ここではあえてすべてをご紹介しません。是非一度、丘珠ベースの教室を見に来て下さい!
◆北海道鉄道サミット2019
in ガトーキングダムサッポロ
(2019/11/09-10)
11月9日、10日の二日間、ガトーキングダムサッポロにおいて開催された「北海道鉄道サミット2019」(主催:あいの里ホビー)に、丘珠ベースは生徒・保護者が製作したNゲージレイアウトを出展しました。二日間で4,000~5,000名の方にご来場を頂き(主催者発表)、丘珠ベースのブースにもたくさんの親子連れのお客様にお越し頂きました。この場をお借りして、スタッフ・ご来場の皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました!
ご来場の皆様に最も好評だったのは、高3(当時高1)女子が製作した『銀河鉄道の夜』でした。幼稚園くらいの小さな子ども達が口々に「あ!メーテルだ!」と歓声を上げていたのが印象的でした。やはり名作は時代が変わっても語り継がれてゆくものなのですね!
中2(当時小6)女子が製作した『ぐでたま駅』も大好評でした!「開かずの踏切」に対して、キコキコとクルマを運転中のぐでたまが「開かなくていいから~」と呟いています。ホームの看板には「降りるのめんどくせ~」や「長時間停車したい」などのヤル気のないフレーズも。女性の方からたくさんの「かわいい!」を頂戴しました!
圧倒的なリアリティーと、ストーリ性あふれる作品を出展したのは、保護者のタコ足さん。写真右側にご注目!警察官が速度の取り締まりをしています。奥から来たクルマは、残念ながら止められてしまったようですね。左奥に見える水色の住宅は、農家のご主人が息子夫婦(30代)のために建てたばかりの新築なのだとか。家の前に駐車しているピンクのハスラーがまたリアルですね!
タコ足さんは大のクルマ好き!1980年代ごろの貴重なカタログを持ち込んで露天商。そもそもミニカー趣味の世界は、鉄道模型レイアウトのアクセサリーが起源ですから、クルマも列車も両方好きな人は(密かに)たくさんいます。
HAC(北海道エアシステム)の小林機長は、来年から導入される新型機ATR42-600のプラモデルを製作して展示。HACさんとの「協賛」ということで、新型機のプロモーションを行いました。この空港ジオラマは小林さんの作品。事前にHACさんが自社サイトで告知したため、鉄道ファンだけでなく、数多くの航空ファンや現役パイロットの方にもご来場頂きました!ちなみに、奥のJALのジャンボは747-46SR(国内線用)で、小林さんが童友社のキット(747-100)を改造して製作したものです。その奥にあるジャンボは今野が製作したパンナムの747-121です。ファントムやF-15も連れて行きました(笑)。
小林機長のヒコーキ愛。トライスターのワイパー付近を塗装しているシーンです。まるで女性をメイクするアーティストのようですね(笑)。なお、後ろに写っている高2ガールズも、ビーチをテーマにしたレイアウト2作品を出展していました。
かつて近所の保育園の子ども達から大人気だったGゲージのトーマス&パーシーです。これを庭で披露していた父が7年前に亡くなってから、しばらく出番の無かった彼らでしたが、主催の嶋田さんが会場内に最高の舞台を用意して下さいました!たくさんの来場者からスマホ(カメラ)を向けられて、ふたりとも“いい顔”していました。走ると目がキョロキョロ動くんです!
丘珠ベースのお隣は、札幌工業高校鉄道研究同好会さんのブース。路線バスの車内放送装置を持ち込みデモンストレーションするなど、列車よりもバスを中心とした展示内容でしたが、コテコテの蒸気機関車マニアの子たちはほんの少し退屈そうな様子…そこで、丘珠ベースのレイアウトを丸ごと使ってもらい(丸投げして)、思う存分、蒸気機関車を運転してもらいました。すると、途端にお客様の数が激増!彼らの“呼び込み”や分かりやすい解説もあり、丘珠ベースのブースはイベント終了間際まで大賑わいでした。やっぱり蒸気機関車の人気は凄い!!
そして、感動のファイナルを飾ったのは、札幌工業高校鉄道研究同好会の皆さんによる、夢の蒸気機関車4重連!!!
◆鉄道模型レイアウトコンテスト
(2018/01/28)
▲北海道新聞 2018年1月31日朝刊15面「札幌圏」より
トミックスのコンビネーションボードを使用したセクションのコンテストです。当日はすべてのセクションを初めて連結し、列車の運転会と審査会を開催しました。女子生徒の参加が多く、“100均”で揃えた材料を上手に活用して、オシャレに仕上げていました。入賞チームへの副賞はグルメ券。「みんなで美味しいものを食べよう!」まさにクリエイティビティの結晶!丘珠ベースの“学び”のコンセプトがカタチになった瞬間でした。
◆食卓サイズのNゲージレイアウト製作例
2018年の春に京都を旅した時、憧れの近鉄ビスタカーに初めて乗りました。その感動と余韻があまりにも大きすぎたので、帰宅後に近鉄をイメージした小さなレイアウトを製作しました。
サイズはM40パネル(1000×652mm)で、購入した油彩画用のパネルをそのまま使用しています。線路はKATOユニトラック、カーブ半径は本線の内側=R249、本線外側=R282、引き込み線=R216です。ややきつめですが、18m級の京阪電車であれば、カーブ通過前後の編成美にもさほど支障ありません。
急遽、低予算で製作することになったので、材料の多くは余り物と100均です。また、今回はあえて手軽な技法を用いることにより、製作時間を短縮しています。
行き先が「賢島」になっているのは…勘弁して下さい(笑)
駅前の広場です。奈良交通のバスを置いてあります。
桜の季節に旅したので、春の風景にしてみました。ここはちょっとした観光地。ちょうど桜まつりが開かれています。
左は北陸方面からのツアー客を乗せた観光バス、右は奈良交通の高速バスです。
池の周囲には奈良らしい鹿の姿も。観光客が手に持つパンフレットに群がり、食べようとしています。
駅裏のアウトカーブは多くの近鉄ファンが訪れる撮影ポイント。
踏切からの景色。
商店街の裏手は、子どもたちの遊び場になっています。
小さなレイアウトは、リアリティには欠けますが、とにかくメンテナンスが楽です!面倒なメンテから解放されると、走らせようという意欲も長く続きます。大きなレイアウトも魅力的ですが、鉄道模型は列車を走らせてこそ価値があるもの。どんなに小さなレイアウトでも、そこに眺めたくなる風景さえあれば、飽きずに遊べるのです!!
また近鉄ビスタカーに乗りたいなぁ~
2018年4月5日 近鉄京都駅にて